世界自然遺産に囲まれた鹿児島県の田舎暮らしの魅力
2015.10.05 update
鹿児島県の世界遺産と聞いて最初に思い浮かべるのは、1993年(平成5年)に世界自然遺産に登録された屋久島です。
肝属郡医師会立病院を含めた錦江町や南大隅町のある佐多岬の南南西約60kmに位置します。
島の面積の90%が原生林で、推定樹齢3000年ともいわれる紀元杉などのヤクスギは壮大です。また、原生林と白谷川のきれいな流れに苔むした渓流の白谷雲水峡は神秘的。
映画「もののけ姫」のモデルとしても知られています。
いなか浜は、ウミガメの産卵地としても有名です。
また、2015年には、鹿児島市周辺の5ヶ所の構成施設が世界文化遺産に登録されました。
その5ヶ所は、幕末、欧米諸国のアジア進出に危機感を抱いた薩摩藩の島津斉彬が、産業や軍部の強化を唱え計画した「集成館事業」に関係する施設です。
日本初の西洋式工場群「集成館」は、日本の近代化に大きく貢献しました。
その中の、鉄を溶かして大砲を作った「反射炉跡」、現存する日本で最も古い様式工場の「旧集成館機械工場」、日本で最も初期の本格的洋風建築物「旧鹿児島紡績所技師館」、集成館で使用する燃料を製造した「寺山炭窯跡」、集成館の動力水車に水を供給した「関吉の疎水溝」という5ヶ所が登録されました。
世界文化遺産と世界自然遺産の両方があるのは、鹿児島県のみ。
こういった世界遺産が身近にあるのも、田舎暮らしの魅力のひとつです。